高校を卒業して、ふるさと尾道を離れたとき、再びこの地を拠点にするとは思っていませんでした。『尾道観光大志』として活動し、尾道との関わりを深めるうち、「尾道への愛」は募るばかりでした。開港850年を超えた町の魅力は、年齢を重ねて初めて見えるものだったのかもしれません。
現在、人々が抱く「尾道のブランドイメージ」はとても良いものです。しかしながら、尾道がどこにあって、どんな町か知る人は多くはありません。私は、尾道の良さを多くの人に知ってもらいたい。
尾道と、人・地域とを “つなげて” いきたいと考えています。
コロナ禍において、都市圏一極集中から地方の時代へ、そしてデジタル化の加速が言われています。時代が変わろうとしている今、尾道には無限の可能性があります。しまなみ海道、やまなみ街道の起点として、瀬戸内の十字路に位置。農業、漁業、そして観光、「経済は尾道(政治は広島)」と言われた商人の町、文豪を育み、クリエイターを魅了した文化の町。850年の歴史をもつ町、それが尾道です。
『つなぐ和』は、人と人、心と心、地域と地域をつなぎたいという思いから名付けました。日本を意味する「和」、平和の「和」、そして「和をもって貴しとなす」の「和」、「人の和」です。いまも、多くの尾道人が、尾道ブランドを守り続けてくれています。私も、尾道人として共に汗を流したい。尾道、日本、世界のために貢献していきたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
2021年1月4日